どうもasです。
本日はExcelのQUOTIENT/MOD関数について解説していきます。
それではいってみましょう~。
QUOTIENT/MOD関数
用途
QUOTIENT関数は数値を除数で割ったとき(割り算)の整数商、MOD関数はその余りを求めます。
基本形
=QUOTIENT(数値,除数)
=MOD(数値,除数)
使用例
除算の解を整数商と余りに分ける
D2セルでは『配当額÷配当人数』の整数商を求めています。
E2セルでは『配当額÷配当人数』の余りを求めています。
D4セルとE4セルではそれぞれ配当額に繰越額を足しています。『(配当額+繰越額)÷配当人数』
引数解説
数値、除数ともに正の数の場合
Ⓐ除数が数値より大きい場合は、整数商が0になり数値がそのまま余りになります。QUOTIENT関数の結果は必ず整数になります。
Ⓑ小数点を含んでも計算されます。QUOTIENT関数の結果は整数なので、小数点を含む余りはMOD関数の結果に表示されます。
数値、除数に負の数がある場合
Ⓒ符号を無視するとNo5~No10は、数値が100、除数が25または21です。このような符号を無視した値を『絶対値』と言います。QUOTIENT関数では、『整数商の絶対値×除数の絶対値』が数値の絶対値以下になるように整数商が求められます。
また、数値、除数のどちらか一方が負の数の場合はQUOTIENT関数の結果が負の整数になります。
ⒹMOD関数は、除数の符号に合わせるという決まりがあります。
よって、数値、除数のどちらか一方が負の数の場合は、上図の整数商が『-4』、余りが『5』のように、QUOTIENT関数とMOD関数の関係式が見た目上不成立になります。
No9の計算
プラス100をマイナス21で割るので、MOD関数の結果は、除数と同じマイナスになるという決まりがあります。
整数商がマイナス4の場合、余りは『100-(-21×-4)=+16』となり、余りがマイナスになりません。
MOD関数は整数商をマイナス5ととらえ、余りを『100-(-21×-5)=-5』としています。
No10の計算
マイナス100をプラス21で割るので、MOD関数の結果は、除数と同じプラスになるという決まりがあります。
整数商がマイナス4の場合、余りは『-100-(-21×-4)=-16』となり、余りがプラスになりません。
MOD関数は、整数商をマイナス5ととらえ、余りを『-100-(-21×-5)=+5』としています。
エラー例
Ⓐ割り算は0で割ると無限大になるので、整数の答えも余りも出ません。よって、0で割った時に発生する『#DIV/0!』エラーが表示されます。空白も0と見なされます。
Ⓑ数値や除数に論理値や文字を指定した場合、QUOTIENT関数はすべて『#VALUE!』エラーになります。MOD関数は論理値のTRUEを1、FALSEを0と見なして計算します。文字は『#VALUE!』エラーになります。
上図のⒸのように小数点を含む値を除数に指定すると、誤差によって戻り値が正しく表示されない場合があります。原因は、Excelが抱えている小数点の計算誤差によるものです。
Ⓒ余りが0になるはずのケースで余りが生じています。
No7は、100を0.8で割った余りが0.8となり、明らかな誤りです。
No8は、123を0.3で割ると、限りなく0に近いものの0ではない余りが表示されています。
Ⓗ対策は、除数を整数化する(ここでは、10倍にする)ことです。同時に数値も10倍にすることでNo17、No18と同等の計算に結果になります。
まとめ記事
Excel関数のまとめ記事です。
是非参考にしてください(^-^)